せい氣院の野口整体について

潜在意識こそが身体の基礎

「野口整体」とはおおよそ、手技(整体操法)による治療的技法、そして胎教・出産にはじまる実際に生きた人間(の心と体)に則した育児法(母性の養育)、そしてこれらの技術を根底で支える潜在意識教育が骨子となって、その広大かつ深遠な体系を形成しています。

せい氣院ではそれらの技術・思想体系の中から特に「潜在意識」という一点に注力し、指導を受けられる方の身体性および生活の質的向上を目的とした整体指導を行っています。

その理由は、当人の心の在り方が変わることなくして「真に自立した健康生活」の成就は不可能だからです。

整体は「自我の再構成」が目的

たとえ整体操法という物理的な刺戟によって一時的に体が整ったとしても、その人の意識活動の本体である潜在意識に偏りが残されていれば、やがてまた身体にも偏りが生じてしまうのです(病気であれば、また同じように繰り返す)。

ですから指導を受けられる方の「生きた身体」を通じて心の全体性(生い立ちから現在までを含めたその人の全存在)を捉え、今日より生まれ変わって自ら整体を保つ心に導いていかなければなりません。

それはこれまで社会生活を行なうために養ってきた「成人の意識」を保ちながら、生まれたときに持っていた「無垢な心(天心)」を実現するというもので、そこには高度に洗練された身体訓練(修身)と心的作業(修養)、そしてそれを支える意志の力が要求されます。

体を整え、どう生きるか

そのため出発点において「何のために整体(指導)をやるのか」という正しい目標を見極め、共有することがとても大切である、と考えます。

ここで改めて野口整体の目標をひとつ表現するならば、「悔いなき一生を生きるために、日々体を整え、心を澄ませ、〈いま〉に全精力を傾ける」ということが挙げられるでしょう。

現代の日本ではもっぱら「病気は偶然にかかるもの」、そして「健康は医薬によって支えられ、保たれるもの」と思われていますが、本来であれば身体に具わっている自然性を十全に発揮することで、身心の健康は自ずから保つことができるのです。

そしてその充実した身心をもって、裡の要求(自身が本当に望むもの)を明らかにし、〔人生〕という自分だけの物語を創造していくところにこそ、他の生き物にはない人間生命の醍醐味があるといえるでしょう。

感受性を高度に練磨し、自然に生くる道

そこに至るために当院では、先ず体を整えて生活することの重要性を深く理解し、そのうえで活元運動の実践によって感受性を高度ならしめ、裡の要求に順じた自然な生活の実現を奨励しています。

こうした生き方は古くは禅や老荘思想などにも同質のものが見られ、決して野口整体だけの専有のものではありません。

と同時に、このことは長い人類の歴史が示しているように「そのような生き方」は容易ではありませんが、正しく発心することで老若男女を問わず、またあらゆる社会的立場を超えて、どなたにも等しく可能性を有しています。

何より、近現代の流れの中で日本人の身体と精神は未曾有の大変革期を乗り越えんとしており、今後ますます野口整体の精神は求め続けられることが予想されます。

当院においては意識が深く鎮まることで体が自然に整っていく、という生命の根源的な快の感覚を一人でも多くの有志の方に実践・体感していただきたいと願い、またこの灯を次代に継いで行けるようにと活動しています。

野口整体とは