生理痛

生理は自然のバランス回復機能

整体を受ける方の男女比は圧倒的に女性の方が多いようです。これは当院に限ったことではないと思うのですが、男の人は少々の痛みくらいなら我慢して仕事をしている方が多いのかもしれません。症状が進行して、ようやく重い腰を上げる頃にやっと西洋医療のお世話になるのが一般的なようです。

これに対して女性の場合はというと、身体の小さな異常感に対しては男性よりもずっと敏感です。自分自身の「妙」な状態、「違和感」というものを放っておけないのです。それだけ身体の「自然」とか「野生」というものが保たれる構造をしているのだろうと思います。その端的なはたらきの一つが「生理」です。統計的にいって女性の方が長生きするのも、この生理でバランスをとる力があるからだと思います。

生理を簡単に言うと約4週の周期で骨盤がゆるんでひらき、やがて引き締まる一連の動きです。生理痛はこのゆるみが自然に行われない時に痛みます。では、「原因は」と問われると、これはもう十人十色、千差万別なので「これだ」とは言い切れません。ただ普通は、「痛いことが問題(悪いこと)」と考えられがちですが、痛みも身体の回復要求です。痛みによってそこに気が集まり、身心が正常に戻ろうとしているのだ、と考えるのが整体の特色です。だからと言って放っておけば良いとは言えませんが、野口整体をやって丈夫になろうという時にはまず初めにこの視点の転換が大切です。

生理痛の解消方法

具体的に整体で生理痛の問題はどうするのかというと、必ず求められるのは「腰の改善」です。いろんな身体のトラブルの大本はみんな、最終的に「腰が固い」ということに通じます。もうすこし厳密にいうと、骨盤のなかの「仙腸関節」という部分が縮んでこわ張っていると頭痛になったり肩こりになったり、全体の調子を乱しやすくなります。ですからここに動きを付けてやると一応は良いのです。

ただ整体ではこれを物理的に行うのではありません。先ほど書きましたように身体には、固くなったり、硬張ったりする「原因」がありますので、これを個別の観察によって見つけることが求められます。どんな人でも楽しく生活していれば身体が固くなるということはありませんから、どこかで感じている不快感を意識化して、適切な体運動(野口整体の場合は活元運動)によってこれを消化していくことが大切です。

人が身体の痛みと向き合う時には、自身の人生に対する思わぬ気づきになることがよくあります。野口整体で「病症が心を治す」、といわれる理由はここにあります。「この痛みは何を伝えようとしているのか?」一度足を止めて、自分の身体にしっかり取り組んでみると、生理痛といえども自分が変わるきっかけになるかもしれません。