活元運動のやり方と注意点
活元運動のやり方(誘導法)
1.息を大きく吐く – 邪気の吐出
みぞおちが緊張してかたいままだと活元運動はできません。そのためにまず深呼吸をおこなっておなかをゆるめます。
※みぞおちとは両側のろっ骨からたどっていって骨の合わさったところから、2、3センチ下にさがったところにあるくぼみ。
まず両手の指先でみぞおちをおさえます。
★大きく息を吸い込み、
体内の古い息をすべて吐き出すようなつもりで大きく吐きます。
上半身のすべての力を抜きます(額は床に付かなくてもよい)。
起き上がりながら息を吸い込み★に戻ってくり返す。(あくびが出るまで)
悪い例× 初心の方によく見られる形です。肩、肘が緊張している。
2.背骨を捻じる動作
正座をして腰をのばす。
左から背骨を捻じる。
ぎゅーっと力を集めて、ぽっと抜く。
右も同じように、
左右7回ずつが目安です。
下は悪い例× 猫背のまま捻じろうとしている。背骨は伸ばして行うこと。
3.うなじ(延髄)に力を入れる – 訓練法
両手を水平から30~45度くらいの高さまで上げていく(息を吸いながら)。
親ゆびをにぎり込みながら、オールを漕ぐように徐々に体を後ろにそらし、両ひじを後ろに引いていく(息を吐きながら)。
★最後にひじを後ろに引ききるときに、①親ゆびをにぎりしめる、②奥歯をかみしめる、③息を吐ききる、この3つの動作を合わせて急に力をに抜く。
延髄から頸の付け根にかけてギューッと力を入れてぽっと抜く。3回で終える。
そのまま手を上向きにしてひざの上におき、目はつぶったまま首を垂れる。背骨に釣り下がるような感じでポカーンとしていると、なんとなくゆらゆらしたり、うずうずしたり動きたい要求が起こってきます。
動きが起こってきたらあとは任せる(動かないときはポカーンとしておけばよい)。できることなら運動が自然に止まるまで体に任せきる。
写真は座っていますが、立っていても寝転がってもけっこうです。運動中は終わるまで目を開けないこと。
終わったら目をつぶったまま、しばらくポカンとしています。1~2分でもけっこうです。気分がおさまってきたら、片方ずつ薄目をあけて終えます。
途中でやめなければいけないとき
活元運動が出ている最中に、急に目を開けて立ち上がるとフラフラすることがあります。途中で運動をやめなければいけないときは、息を一杯に吸い込んで下腹に「ウーム‥」、といってこらえる呼吸を行なう。
その後で3.訓練法のところで行なった★の動作を、呼吸をあべこべにして行います(息を吸い切ったときに、親ゆびをにぎりしめ、奥歯を噛んでぽっと脱力)。その後、片方ずつ薄目を開けて、もう一度静かに息をおなかに吸い込みウームと耐えてからゆっくりと吐いて終わります。
好転反応について
活元運動をしばらく行っていると身体の怠けていたところが動き出して、いろいろな好転反応が出てくることがあります。反応は大きく3つに分けてみることできます。
- 弛緩反応
- 眠かったり、ダルかったりという、気持ちの良い疲労感です。この時期はリラックスを心がけて過ごしましょう。
- 過敏反応
- 非常に気持ちのよかった弛緩反応の時期から、やがて熱がでたり古傷が痛んだり、身体が過敏に反応する時期です。次の排泄反応に向けて身体が活性化している時期です。
- 排泄反応
- 下痢をしたり、垢がたくさん出たりして身体の大掃除がはじまります。ここまで経過すれば一応の反応期は終了です。
反応期はとにかくリラックスを心がけ、身体を冷やさないように気を付けましょう。
活元運動の反応に関する記事を下に紹介いたします。