せい氣院

当院について

健康の原点は自分の体に適うよう飲み、食い、働き、眠ることにある。
そして、理想を描き、その実現に全生命を傾けることにある。
野口 晴哉

整体 - 生命に対する礼

当院は一人ひとりの持つ心と体の個性を大切にして、その方なりの〈いのち〉を全うできるようにサポートする整体指導室です。

「個人の健康」というものを深く考えていくと、健康とはこういうもの、という決まった型を見出すことはむずかしく、それぞれ固有の特徴を持つ個性豊かな人間の姿が見えてまいります。

元来〈いのち〉とは一つ一つがばらばらに存在するのではなく、その一つ一つが全体の中で生かし生かされ、共生していかねばならない構造をしています。

一人の人間を見ていくうえでも、体の健康を考えるためには精神や心理の状態を無視するわけにはいきません。そして心の健康を考える場合にも同様に、身体も合わせて見ていく必要があります。

また人間は一人でいる場合と、親子や夫婦など二人以上の集合体として生活する場合でも身心全体の動きがさまざまに変化します。

あるいは昨日・今日・明日といった時間の流れの中でも刻々と変化し、生きているかぎりひと時も滞ることなく、どこかに留まっていることはありません。

このように「生きて、動いて、絶えず変化する個人」の健康を考えるということは、全身の調和に加えて、体と心の調和、そして他者や集団との調和、あるいはその他の環境との調和など、それぞれの「つながり」の中で生きる個人の生命というものを視野に入れて考えていかねばならないのです。

そうした全体の中で個人の力を十全に発揮し、自分を活かし他を活かすという有機的な生き方の中にこそ、本当の健康生活というものが日々創造されていくのです。

このような「つながりの中で生きる一人の人」と丁寧に向き合い、その個性を探究していく中で、ご相談に見えた方が本当に心が満ちてくる生き方とは何かをご一緒に考え、歩みを共にしていくことが当院の役目であると考えています。

その方なりの身体の特性とそこから生まれる感受性の傾向、また生育環境の中で培われた固有の価値観などを咀嚼しながら、「他の誰でもない本来の自分になっていく過程(=自己実現)」というものを大切に、身体の裡なる要求を感じ生活していく道を支援いたします。

そのためには体が(自然に)整っている、ということが欠かすことのできない条件なのです。そしてそのような状態を主体的に保っていこうとする心の態度のことを当院では「整体」と、呼ぶことにしています。

整体を保ち、与えられた〈いのち〉を精一杯生ききる、ということが自他の生命に対する礼であると考えています。

2020/08/05