正坐が及ぼす精神的作用

正座の効用

野口整体では正座が基本となります。慣れていないと膝や足首が痛くなるので敬遠されがちですが、身体が整っていると肩の力が抜けて呼吸のしやすい座り方となります。当院では指導を通じて正しい正座を身につけていただくことが、一つの目的となっております。

肩と下半身の関係

首や肩のこりの原因は沢山ありますが、肩こりと一緒に起こる頭痛などの原因が首から下の筋肉の緊張にみられることがあります。 人は背骨という一本の軸を基礎として立っていますので、首の疲れの原因が、背中や腰骨の状態から影響が上がってきていることがあります。

正座は骨盤を正しく固定する力がありますので、これをきちんと行うことで土台となる腰・骨盤が安定し、まっすぐな腰骨の上に背中や首が安定し、余分な緊張が抜けて結果的に上半身の違和感が解消されます。

腿の裏側と息の関係

正座に慣れてくると自然と上半身がまっすぐになり息がたくさん入ってきます。整体では身体の弾力と同時に呼吸の深さを大切にします。「息」は自分の心と書きますが、息がたくさん入る身体はいつも心に広く余裕が持てることを意味します。

そして正座をすると腿(もも)の裏側を踵で押さえる形になります。人は緊張すると腿裏からアキレス腱にかけての筋が縮んで踵がしっかりと大地に着かない、いわゆる「浮足立った」状態になってしまいます。整体ではこの脚の裏側の筋を押さえることで頭の緊張を抜く技術があります。正座は自分の踵で腿裏を押さえて頭と心をリラックスさせることができる合理的な座法と言えます。