当院の整体

整体(個人)指導

当院ではお越しになられた方が「自分の力で治っていかれる」ように、出来るだけ小さな刺戟を使って安全に効果を引き出すように心がけています。

身体に無理な負担をかけませんので、女性の方でも、またお子様やお年寄りでも安心して整体を受けていただけます。以下、当院で行なっている主な手法をご紹介いたします。

カウンセリング

せい氣院では、毎回必ずお身体をみる前にお話を聴くため(カウンセリング)の時間をお取りしています。

初めての方はいつ頃からどのような症状があったのかなど、心と体のお悩みについて気軽にお話になれる範囲で症状や経緯を伺います。二回目以降は前回からの変化や気づきいたことなどを伺いますが、思い浮かんだことは何でもお話いただけるお時間となっています。

今のお身体の感じや気分について簡単なお話を聞くだけですので、無理に自分自身のつらいところを掘り下げたり、悪いところを頑張って直そうとされる必要はありません。本当にそのときに思い浮かんだことをご自身の負担にならない範囲で話されるための時間です。もちろん最低限のマナーとして、どのような内容でも秘密は厳守いたします。

およそ30~50分くらいの間ですが、いろいろとお話をされるうちに自分で自分の考えていることが整理できたり、ひとりでは気づけなかった心の奥にある「思い」や「感情」に出会うこともあります。あるいは今まで同じ所をぐるぐると思い悩んでいたところに新たな道が開けて、停滞した心のエネルギーが流れ始めるような感覚を味わうこともあります。

ともすれば、カウンセリングとは「カウンセラーに悩みを解消してもらうもの」というイメージをお持ちの方も多いようですが、本来の姿は「保護された自由な環境の中で、クライエントが一生懸命考えたり悩んだりする時間を供にすること」です。

どのようなお気持ちで、どのような生活をされているのかをしっかりと共有したうえで、次のお身体の観察に移ってまいります。

観察

お話を聴かせていただいた後で、お身体を観ていきます。

整体法の技術は「観察」が9割を占めています。それは何故かといえば、身体上のどのような問題にも「何故そうなったのか?」ということが判らなければ、手の施しようがないからです。

身体の変化には必ず心理が深く関与しています。多くの場合、心は言葉で表現することができますが、かといって人は言葉だけで全ての思いを表現できるものではありません。

ですが、そのような感情を含めた心の全体は必ず身体、特に背骨や骨盤(中枢神経系)に色濃く表れています。そのため、一つ一つの背骨に触れていきながら丁寧に身体を観察することで、その人の潜在意識や無意識を含めた心と体の全体性をそのまま捉えることができるのです。

端的にいえば、心を「理解」することと、体の「治癒」は一つなのです。何故か、どうしてか、ということをクライエントさんと一緒になって明らかにしていくことで、必ず症状解決の糸口と、自分らしい生き方を実現していく道が少しづつ開かれていきます。

手当て(触れる:愉気)

対話と観察を充分に行った後で、次に「手当て」をしていきます。身体に手を当てて身心の状態をトータルに捉えるつもりで触れていき、緊張しているところをゆるめていきます。この「手を当てる」という方法は古来から万能の治療法として、その神秘性と共にさまざまな宗教や治療の現場で伝えられてきました。

「手を当てるだけでどうして良くなるのか‥」、考えてみると不思議な感じもしますが、近年では科学的研究も進んできたことでその効果を客観的に実証する向きもあるようです。ここではその科学的根拠にまで触れることはいたしませんが、理論をあれこれと学ぶよりも実際に受けてみた時の「感じ」がそのままあなたにとっての「事実」であり真実になると思います。

当院の「触れ方」は過度な刺戟を加えるようなことはなく、もともとの生命のバランスを乱さない範囲の自然なものです。刺戟はあくまで「気持ちが良い」という程度にとどめて、後は身体の自発的な快復要求が起こるまでひたすら待っています。今まで他の治療法などで強い刺激になれてきた方や、頭の忙しい方などは初めのうちは効果を実感しにくいかもしれませんが、しばらく繰り返していると小さな刺激でもしっかり身体が変化する感覚を楽しめると思います。

気づき(Awareness)

「気づき」は治療の方法というより、来院された方の中に起こる大切な治癒のプロセスです。

対話と手当てによって心と体のリラックスが上手く進んでくると、頭の中が落ち着いて、静まってきます。この状態の時に今まで感じていなかった凝りや痛みに気がついたり、または身体の中に抑圧された「感情」や「気持ち」がしまい込まれていることに気づかれる方もいます。実はこうした自分でも気づかない「感情の滞り」が知らず知らずのうちに身体の調子を乱していることがとても多いのです。

というよりも、病気やケガの多くは過去に出しそびれた感情に気づかせ、それを手放すために起きていると考えられるのです。このように滞った感情エネルギーを早期に見つけ出し、身心をさいなむ前に上手に解消していく作業は、当院が考える治癒理論として大きな比重を占めています。

世の中にはたくさんのすばらしい治療理論や技術がありますが、どれもその根本まで辿っていくと「身体のリラックス」と「感情の解放」が鍵になっていることが解ります。それほどに自分自身の「心」や「体」というものは身近でありながら見失いやすく、忘れられがちなのです。心身の正常な感覚を取り戻すことは、全ての治療理念を貫く根本原理です。

自由運動(ストレッチ:活元運動)

身心の感覚が正常に戻ってくると自然と動きたくなるものです。例えば仕事で何時間も同じ格好でいたことや、渋滞などでずっと運転席に座りつづけてとても疲れた、という経験はどなたにもあるのではないでしょうか。このように自分の意思に反してじっとしていることは人間にとってかなり大変な作業です。

それは何故かといえば人間というのはもともと「動く」ようにできているからです。健康とは自然に良いように良いように、どんどん動いていける身体である、と言うこともできるでしょう。どんなに辛い病状にある人でも少し元気になってくると必ずこの「動きたい気持ち」が出てきて、自然と身体のバランスを取る動作が出てきます。

そして「動きたいように、気持ちの良いように動く」ことで、さらに力みがぬけてリラックス状態が深まっていきます。はじめは寝返りのような動きを施術者が誘導することもありますが、慣れてくると触れただけで自分から気持ちよい体勢をさがして動いていかれる方もいます。

もちろん中にはこのような「自然な運動」が出ない人もいますが、それについては全く気にされる必要はありません。とにかく「自然体、あるがまま」を感じ、うつ伏せやあお向け、横向きなど楽な姿勢のまま「手当て」を受けていただくだけでも治癒力は充分に引き出せます。

見守る(受容)

どんなに適切な方法に出会い施したとしても、人の心の成長や治癒の過程というのはそれぞれ固有のものであり、ときに長い時間と道のりを辿ることも珍しくありません。それはちょうど川の流れを遅らせたり早めたり出来ないように、生命の裡なるリズムも人間の期待やはからいによって早めることはできないものです。

これについて、野口整体では「病症を経過させる」というホリスティックな観点をいち早く(昭和の初期から)確立していました。既出の図1参照

つまり整体を受けられる方が主体となって、自分自身の理解を少しずつ深めながら、心も体も自然のリズムに沿って快方へ向かう「プロセス」を何より重んじるのです。急激に「何かを変える」のでなく、今のままの自分に寄り添うように肯定的でやさしい気持ちを保つことで、いのちの自由性は最大限に発揮され、思わぬ治癒反応が起こることもあるのです。これが当院の考える自然治癒の理想形です。

 

以上、おおよその手順をご説明しましたが、実際の臨床ではここに挙げた手法以外にもいろいろな方法を考えながら進めていきます。例え病名や症状が同じであっても、その原因やプロセスは個々人で全く違うからです。

治癒力を本当に引き出すためには、お会いした一人一人にぴったりと合う方法を、一回ごとに探し出してゆく極めて創造的な共同作業になります。あなたに一番合った方法をご一緒に考え、治癒と成長の路を紡ぎ出していきましょう。

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